松坂20日ぶり登板150キロ!右肩不安なし

- 3Aリーハイバレー戦先発前、雨雲を背にグラウンドへ出る松坂大輔
【アレンタウン(米ペンシルベニア州)16日(日本時間17日)=四竈衛】復帰へ「GO」サインー。右肩痛で戦列を離れているレッドソックス松坂大輔投手(27)が、5月27日以来、20日ぶりに実戦で登板した。レ軍傘下3Aポータケットの一員として、フィリーズ傘下3Aリーハイバレー戦に先発し、5回を3安打2失点5奪三振1四球と上々の投球を見せた。最速は93マイル(約150キロ)で球数は65球。21日(同22日)のカージナルス戦で、予定通りに復帰することが確実となった。
体以上に、心の調整が必要だった。20日ぶりの実戦を、松坂は単純なステップとは考えていなかった。格下相手の調整登板。客観的には勝敗を問われる試合ではない。だが、松坂は意図的に勝敗を意識してマウンドへ向かった。「いつも通り試合のための準備をして、チームが勝てるように投げました」。精神面のブランクと心のスキを確認することが、実はこの日の最大のポイントだった。
体は、まったく問題なかった。メジャーの遠征地フィラデルフィアから100キロ以上離れた、田園都市アレンタウンでの試合。しかも、激しい降雨のため、試合は2時間10分遅れの午後9時15分に始まった。それでも松坂は何事もなかったかのように準備を進めた。力みをなくし、ゆったりとしたフォームで、いつもは失点の多い1回をわずか7球で料理した。続く2回はいずれも速球で3者連続三振。3回まで27球でパーフェクトに仕留めた。「いかに自分の速球が投げられるか。それができて良かったです」。5回こそ3安打、暴投などで2点を許したが、松坂はあえて全65球に反省材料を探すことはしなかった。「悪かったことは特になかったです」。
5月27日のマリナーズ戦で右肩に違和感を訴えて以来、遅々として進まない復帰プランに戸惑うこともあった。松坂は軽度と感じていても、首脳陣はかたくなに慎重論に終始した。日米の感覚の違いを、2年目であらためて痛感した。ただ、休養期間を前向きに考える一方で、緊張感を持続するのは容易ではなかった。
だからこそ、久しぶりのマウンドは格別だった。初めての3Aとはいえ、バックホルツ、シュナイダーらメジャーでの同僚も温かく迎えてくれた。「試合を楽しみにしていたし、春季キャンプからいた仲間たちもいて楽しかったですね」。復帰戦は、中4日となる21日のカージナルス戦。心身ともに、松坂はリセットボタンを押した。
[2008年6月18日8時50分 紙面から]
- 松坂がチームに合流「メジャーはいい」 [18日10:46](写真あり)



