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松坂5勝目も「何の収穫もない試合」

1回裏タイガース2死、打者ギーエンに四球を許し肩を落とす松坂
1回裏タイガース2死、打者ギーエンに四球を許し肩を落とす松坂

<タイガース3-6レッドソックス>◇5日(日本時間6日)◇コメリカパーク

 【デトロイト(米ミシガン州)5日(日本時間6日)=山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(27)がメジャー自己最多となる8四球を出しながらも5勝目を挙げた。タイガース戦で5回を2安打1失点。味方打線の3本塁打6得点の援護、中継ぎ3投手の継投にも助けられた。8四球を出しながら勝ったのは日本人メジャーでは初。今季の登板7試合はチームは全勝している。風邪で体調は不完全だが、白星を唯一の糧に10日(同11日)ツインズ戦へ気持ちを切り替えた。

 思い通りの球筋が描けない松坂は、マウンド上で何度も首をひねった。最速94マイル(約151キロ)をマークしながらも抑えが利かない。チェンジアップのリリースポイントも定まらなかった。敵はタイガース打線ではなかった。許したヒットはわずか2本。球威とキレでは相手を圧倒しながら、ホームベース上の制球で1人悪戦苦闘した。

 「いつもとは全然ボールを触っている感覚が違いました。チームが勝ったことが1番で、僕にとっては何も収穫のない試合でした」。8四球は渡米後の自己最多となった。西武在籍3年目の01年7月18日に日本ハム戦で記録した自己ワーストに並んだ。5回にはイニングの最初からセットポジションに切り替え、フォーム修正を試みた。懸命の取り組みも、最後まで本来の姿を取り戻せなかった。

 それでも、要所は抑えた。5回まで打者10人を塁上に送りながらも1失点にとどめた。米国人記者から「その粘りはどこから来るのか」と問われると自嘲(じちょう)気味に笑うしかなかった。

 松坂 よく昔からそういうこと(与四球)をしていましたので、そのころの経験が生かされたのかもしれません。ある意味、成長していないと言われればそれまでですけど。

 4月下旬に風邪をこじらせた影響が影を落としている。「100%の状態ではありませんが、投げられないことはありません」。同23日のエンゼルス戦で、渡米2年目にして初めて登板を回避した。以来、気力だけが松坂を支えている。同30日のブルージェイズ戦こそ7回無失点の結果を残したが、鼻声、せきの症状は依然続いている。試合前に十分な汗をかいて、関節と筋肉に刺激を与える作業に苦心している。

 この日の内容は試合後と同時に頭の中から消し去った。「今日の投球は自分に何も残らなかった。だから今日で終わる問題。今後の投球に何も影響しません」。何よりも自分が投げた7試合はチームが全勝している。次回登板は10日のツインズ戦。まずはマウンドに上がる万全の態勢を整えたい。気持ちはすでに切り替わっている。

[2008年5月7日8時32分 紙面から]





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