松坂に第2子誕生、日本での開幕戦登板へ

- 14日のオリオールズ戦、ベケット(右)と話す松坂(撮影・たえ見朱実)
【フォートマイヤーズ(米フロリダ州)15日(日本時間16日未明)=山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(27)が、25日の日本開幕戦(対アスレチックス=東京ドーム)で開幕投手を務めることが事実上決定した。現地時間の15日午前7時30分(日本時間同日午後8時30分)に倫世夫人(33)が第2子(男児)を出産。19日からの日本遠征に予定通り参加する。エース・ベケットの故障も重なり、日本人投手のメジャー開幕投手は、00、03、04年の野茂(当時ドジャース)以来2人目となる。
懸案だった松坂の東京遠征への参加問題は、開幕投手という最高の栄誉を伴って実現することになった。倫世夫人が現地時間の午前7時30分(日本時間午後8時30分)にボストン市内の病院で第2子(長男)を3010グラムで無事に自然分娩(ぶんべん)で出産。松坂は14日のオリオールズ戦登板直後にフロリダからボストンに直行しており、出産に立ち会えた。レッドソックス球団広報によると、母子ともに健康で松坂は、近日中にフロリダに戻り、予定通りに19日出発の日本遠征に参加する。
第2子の妊娠が確認できた昨夏から松坂は「後悔はしたくない」と、出産への立ち会いを決め込んでいたが、偶然にも休日でボストンに戻っていたその日に、我が子を抱き上げる幸運に恵まれた。
東京で投げる。松坂夫妻に第2子が誕生したことを受け、フランコナ監督も開幕ローテーションの改変に着手。当初の開幕投手に内定していたエース・ベケットは、腰痛で調整が遅れ遠征参加を見送る方針だ。翌26日の第2戦登板が予定されていた松坂を、開幕投手に繰り上げる判断を下す。
松坂にしてみれば、昨年オフから悩み抜いた問題だった。2月9日、成田空港から愛娘を連れ立ち家族3人で渡米。経由地シカゴで、フロリダへ向かう松坂は、ボストン行きの便に乗り込む妻子に切ない心境で別れを告げた。「かけがえのない家族」と「自分を育ててくれた日本の野球ファン」。てんびんにかけても、簡単に結論を出せなかった。「最終的にどちらもハッピーな結果になればいい」。最近の松坂は祈るような思いを込めて、このフレーズを繰り返していた。
日本人のメジャー開幕投手は、04年の野茂以来4年ぶり。日本人のフロンティアとして、野茂が活躍する姿にあこがれた松坂にとって、母国開催も重なった最高の栄誉となる。故障者続出のチームのため、日本の野球ファンのため、愛する家族のため。松坂が壮大な責任を背負って、東京ドームのマウンドに立つ。
[2008年3月16日9時14分 紙面から]



