松坂屈辱、メジャー最短2回2/3KO

- 3回裏オリオールズ2死満塁、ムーアに満塁本塁打を浴びガックリとひざに手をやる松坂(撮影・宇治久裕)
<オリオールズ11-5レッドソックス>◇8日(日本時間9日)◇オリオールパーク
【ボルティモア(米メリーランド州)8日(日本時間9日)=四竈衛、山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(26)が、屈辱的な黒星を喫した。オリオールズ戦に先発し、3回裏に2つの押し出し四球、初の満塁弾を浴びるなど大乱調。メジャー最短2回2/3でワーストの8失点、わずか72球でKOされた。制球、配球ミスが目立つなど、次回14日のヤンキース戦までに修正が急務となった。
目をそらすわけにはいかなかった。3回裏。右翼席で弾む打球の行方を見届けた松坂は、珍しく両手を両ヒザに当てたまま、しばらく動こうとしなかった。連打、2つの押し出し四球、その揚げ句の満塁弾。ベンチから歩み出たフランコナ監督にも、素直にボールを手渡した。プレーボールからわずか1時間10分後。「チームにこういう形で迷惑を掛けてしまって申し訳なく思います」。3点のリードを守れないばかりか、試合を壊してしまった責任と悔しさは、試合後もなかなか消えなかった。
球威がなかったわけではない。最速は94マイル(約151キロ)。だが、制球はままならなかった。1回裏、2番レドマンにソロを喫したところまでは許容範囲内だった。ところが、3回裏に崩れた。「ストライクが入らなかった。あれだけ入らないとリードのしようもないし、バリテックもどうしようもなかったでしょう」。安打と四球が連なり、1つ目のアウトを取ったのは、この回の7人目の打者。言い訳できる内容ではなかった。
いわゆる「独り相撲」。わずか72球で降板した責任は、免れようがない。だが、外角一辺倒の単調な配球も、大きな問題として残った。先に追い込んでも、バリテックの要求は外角ばかりだった。しかも、速球、カットボール、スライダーが主体。チェンジアップは2球、カーブはわずかに1球と、ほとんど緩い球を使わず、オリオールズ打線に的を絞られた。試合後の松坂は「自分の持っている球種でやるしかありません」とだけ答えた。ただ、データよりも相手打者との対戦感覚を重視するのが松坂流。納得しないまま投げる球が、時折、逆球になるのも当然だった。実際、ファレル投手コーチは「今季の前半はカーブやチェンジアップをうまく使っていたが、今日は速球が甘く入ったところを狙われた」と、配球面の課題を口にした。
レッドソックス投手陣ワーストの12敗目。地元メディアの間からは、プレーオフのローテーション入りを不安視する厳しい質問も飛んだ。だが、松坂は「今は我慢の時期。先のことは考えていません。目の前の与えられた試合で仕事をするだけです」。最多失点、最短KO。悪いウミを出し切れば、治癒は早い。
[2007年9月10日9時20分 紙面から]
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