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松坂KO同然6回4失点、猛反省の11勝

レッドソックス対ブルージェイズ 6回表ブルージェイズ1死三塁、ヒルの左越え2点本塁打で同点とされ、悔しそうに打球の方向を見つめる松坂(撮影・小沢裕)
レッドソックス対ブルージェイズ 6回表ブルージェイズ1死三塁、ヒルの左越え2点本塁打で同点とされ、悔しそうに打球の方向を見つめる松坂(撮影・小沢裕)

<レッドソックス9-4ブルージェイズ>◇14日(日本時間15日)◇フェンウェイパーク

 【ボストン(米マサチューセッツ州)14日(日本時間15日)=山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(26)が後半戦初登板のブルージェイズ戦で6回4失点ながら、打線の援護で幸運な11勝目を挙げた。12勝でリーグトップを走る同僚ベケットらにあと1と迫ったが、制球、球威とも本来の姿から程遠く「最初から最後までフラフラでした」と猛反省した。今季19戦目の先発で疲労蓄積の現状が色濃く表れ、次回登板予定は19日(同20日)のホワイトソックス戦。地区優勝をかけた重要な戦いが続く後半戦だけに、状態の立て直しが急務となる。

 松坂の後半戦スタートはほろ苦いものだった。打者を仕留めるツボ、勝つための配球は理解していた。だが思うように体が動いてくれなかった。ストレスを抱え続けて投げた6イニングだった。

 松坂「試合前に(バリテック捕手と)直球ならここを攻めようと話した。でも今日はそこに1球もいかなかった。最初から最後までフラフラでした」。

 最速は151キロでシュート回転する直球、生命線のスライダーも抜けた球が目立った。6回を9安打4失点だったが、同点の6回裏に味方打線が一挙5点で勝ち越しラッキーな11勝目。ハーラートップの同僚ベケット、サバシア(インディアンス)、ラッキー(エンゼルス)にあと1勝と迫ったが、転がり込んできた白星に満足するはずがなかった。試合後には悔しさを通り越した苦笑いを浮かべた。

 松坂「勝ち投手になったという意識は少しもないです。今日の僕はただ6回まで投げてゲームを面白くしただけでした」。

 3点リードの6回表だった。相手中軸のトーマス、グラースに高めのカットボール、スライダーを連続二塁打され1失点。さらに1死後、7番ヒルにカウント1-1からフェンウェイパークの左翼グリーンモンスターを越える特大の同点2ランを浴びた。ベルト付近の高さに入った甘い速球をバリテック捕手が悔やむように振り返った。

 バリテック捕手「直球の選択は間違っていなかった。ただ狙いは胸より上。ビッグミステークだった。もしかしたら、別の球種選択もあったかも…」。

 ブ軍との対戦は今季3度目。過去2戦の防御率2・08が示すように、相手の弱点を知りながらも結果を残せなかった。3、4回には無走者でもセットポジションで投げるなど、もがき苦しんだ。

 松坂「試合中に修正しようとしたが、今日は何をやってもダメだった」。

 開幕から中4、5日の登板間隔で約3カ月半、先発19戦目となった疲労の蓄積も色濃く表れた。オールスター期間中は完全オフだったが、前回登板からは中5日。先発の軸として125回2/3はチームトップの投球回数だ。日本より短い間隔で投げ続けて、疲労はピークのはずだ。それでも言い訳はせず、投手陣の柱としての意地が見え隠れした。

 松坂「毎年、疲れを感じたり苦しくなる時期はあります。でも一流の投手というのは、そこで仕事をキッチリこなして勝つことができるもの。そうなりたいです」。

 これからの後半戦は、地区優勝をかけた勝負どころの戦いが続く。次回は19日(日本時間20日)のホワイトソックス戦。松坂が復調するのか。メジャーで最初の正念場を迎えた。

[2007年7月16日9時50分 紙面から]


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