松坂笑顔なし「未熟です」

- ヤンキース対レッドソックス 2回裏ヤンキース無死一塁、メジャーで初めて松井(右)と対戦する松坂(代表撮影)
<ヤンキース4-11レッドソックス>◇27日(日本時間28日)◇ヤンキースタジアム
【ニューヨーク(米ニューヨーク州)27日(日本時間28日)】レッドソックス松坂大輔投手(26)が、苦心の末に3勝目を手にした。ヤンキース戦に先発し、2点リードの4回裏に一挙4点を失ったが、打線の援護で再逆転に成功した。ヤ軍松井秀喜外野手(32)には2打数無安打1四球だった。また、レ軍の3番手として登板した岡島秀樹投手(31)は、1回を1安打無失点の好投で、連続試合無失点を「10」に伸ばし、レ軍の3連勝に貢献した。ヤ軍は7年ぶりの7連敗となった。
心から喜べる3勝目にはならなかった。強打のヤンキースを相手に2連勝。敵地のブーイングにもひるまず、6イニングで松坂が許したヒットは単打の5本だった。序盤から低めに制球も決まっていた。それだけに4回の4失点に悔いが残った。会見では、しばらく考え込み、言葉を探す表情にも苦悩の色が浮かんだ。
松坂「(4回の失点は)理由を話せば長くなるのですが、あまり話しても言い訳になる。僕の技術が未熟なだけです」。
先頭ロドリゲスには丹念に外角低めをついた末の四球。その後がらしくなかった。ジアンビへの外角球は、直球もカーブもすべて抜け球となり、ストレートで四球を与えた。その後のポサダ、デーモン、ジーターに浴びた適時打こそ、相手の力量をたたえるべきだが、自分を苦しめる状況を招いたジアンビへの四球は反省すべき内容だった。
22日のヤ軍戦で6失点。ジアンビに3回、外角チェンジアップを左中間へ運ばれる先制二塁打を浴びたように、抜け球を防ぐのが最大の課題だった。体が開き、リリースポイントが早まる悪癖を感じ取り、フォーム修正に取り組んだ。だが、ジアンビとの再戦でまたもや顔を出した。
松坂「気を付けていることはありました。序盤はできていたかも知れないが、あまり反省が生かされなかった気がする」。
一方で、02年の日本シリーズ以来の対戦となった松井を理想的な配球で抑え込んだ。1四球を除けば、ほか2打席の勝負球はカーブを低めに集めて中飛に打ち取った。
松坂「ほかの打者と同じように1発を打たれないように心掛けました」。
4点を失った直後の5回、吐く息が白くなるほどの寒さの中、アンダーシャツを半袖に着替えて踏ん張り、以降2イニングは3者凡退で切り抜けた。
硬いマウンド、滑るボールへの対応は、シーズン前から微妙に投球フォームに影響を与えている。環境の変化に応じたフォーム修正の試行錯誤が続いている。
松坂「今日のような投球は、なるべくしたくないのですが、しばらくは増える可能性があります」。
不本意な内容を最も痛感しているのは松坂本人。まだメジャーデビューして5戦目だ。小手先の対応で、メジャーの世界を生き抜くつもりはない。だからこそ3勝目にも笑顔がなかったのだろう。【山内崇章】
[2007年4月29日9時21分 紙面から]
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