松坂「伝統の一戦」に初登板へ
【ボストン(米マサチューセッツ州)21日(日本時間22日)=堀まどか、四竈衛、山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(26)が22日(同23日)いよいよヤンキースとの「伝統の一戦」に初登板する。強力ヤ軍打線に挑む松坂の、最大の焦点は、開幕以来16試合で12本塁打をマークしているA・ロドリゲス内野手(31)との初対決。過去2戦で登板したシリング、ベケットの配球を参考に、全米注目の対決を制してメジャー2勝目、さらにレ軍の同一カード3連勝に挑む。130億円移籍右腕VSメジャー最強300億円スラッガーの激突がついに実現する。
一塁側ベンチ前で食い入るかのように戦況を見守る松坂の視線は、回を追うごとに、熱を帯びていた。序盤の点の取り合い、レ軍が勝ち越した後の緊迫した状態。大先輩シリングの傍らで身を乗り出す松坂は、翌日の登板を前に気持ちを高めているかのようだった。
メジャー4戦目となる先発マウンド。ヤ軍相手への特別な思い入れを消す必要がなくとも、いつものように試合前日は松坂流。言葉を残すことなく、クラブハウスをあとにした。
その一方で、1球ごとに球場全体の反応が分かれる、「伝統の一戦」といわれるヤ軍との対決の重みも、十分に感じ取っていた。
注目の対戦は、やはりAロッド。この試合こそ、ノーアーチだったものの、開幕以来、この日の2安打を含め全16試合連続で安打を記録し、早くも12本塁打。もはや手を付けられないほど絶好調を維持している。20日のシリング、この日のベケットが細心の注意を払っても、2試合で5安打5打点といいように打ち込まれた。だからこそ、配球のカギは、すでに頭にインプットされていた。ファレル投手コーチによると、この2戦の攻め方をベースに松坂の持ち球をちりばめる予定。「やはり緩急を付けること。日本にいる時から、大輔はそれができているから大丈夫だと思うよ」と、対策に不安はない。女房役のバリテックにしても「まあ、見ておいてよ」と、不敵な笑みを浮かべるほどだった。
もっとも、松坂にすれば11日のマリナーズ戦のイチロー、17日のブルージェイズ戦のトーマスなど、特定の打者を意識するあまり、他の選手に痛打を浴びた反省点もある。ヤ軍トーリ監督も2人の初対決に「おもしろい対決になるだろう」と話す一方で、「これもレッドソックスとの試合。相手がだれだからといって我々には関係ない」とチームとして戦う姿勢を強調した。
いずれにせよ、A・ロッドの前に走者を出さず、さらにAロッドを抑えることが、2勝目のキーポイントであることに変わりはない。松井が不在でも、松坂とヤ軍の初対戦は、日米両国で熱い視線を集めそうだ。【四竈衛】
[2007年4月23日9時22分 紙面から]
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