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松坂メジャーと初対戦3回零封

3回裏無死、松坂は強烈な投直を左手を伸ばしキャッチ(撮影・宇治久裕)
3回裏無死、松坂は強烈な投直を左手を伸ばしキャッチ(撮影・宇治久裕)

<マーリンズ6-14レッドソックス>◇6日(日本時間7日)◇フロリダ州ジュピター

 【ジュピター(米フロリダ州)6日(日本時間7日)=四竈衛、山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(26)が2度目の登板で、初のメジャー相手に3回2安打無失点3奪三振と好投した。マーリンズ戦で最速151キロをマークするなど、本来の力強い投球を披露。実戦想定のテストを行うと同時に好結果も残す、高度な調整を見せた。次回は11日のオリオールズ戦に先発する予定。

 強い日差しを全身に受けても、頭の中は冷ややかなほどに沈着だった。周囲が求める結果と、自らが求めるテスト過程。実戦2試合目、初のメジャー相手となるマウンドに向かった松坂は、そのいずれをも欲した。試しながら結果を出す。テーマは、明確だった。

 完ぺきな投球など、イメージしていなかった。むしろ、ピンチは望むところだった。1回裏、巧打者のアグラに中前打を許した。だが、後続を遊飛、空振り三振に打ち取った。2回裏には、1死二、三塁のピンチも脱した。「メジャー1年目なので打たれながら抑えていこうと、今は思っています。走者を出したところで、シーズン同様に抑え込もうと思っただけです」。意図的でなくとも、ピンチは予想の範囲内だった。

 「危機管理」の意識だった。公式戦に入れば、調子がいい日ばかりではない。だからこそ「窮地」も必要だった。2回裏のピンチには、マウンド上で捕手バリテックの「内角スライダーを要求したい。投げてくれるか」との問い掛けを快諾。制球ミスすれば危険な球でも、答えは「YES」。カウント2-1から右打者に対して、ひるむことなく縦回転のスライダーを投げて見逃し三振に打ち取った。ベンチから配球の指示が出ていたことを承知したうえで、期待に応えた。

 手応えは、三振だけではない。カウント0-2、1-3の打者有利なカウントでは、相手が速球待ちなのを覚悟したうえで、あえて速球を投げ込んだ。現在の状態を「4~5割ぐらい」と分析した一方で、生命線ともいえる速球の球威を実感できたことは、何よりの収穫だった。

 前夜は、約1時間半のマッサージを受けた後、岡島と一緒に日本人報道陣との夕食会に出席。その後、車で約3時間かけて遠征先へ移動した。午後11時すぎに到着し、翌日のデーゲームに備えた。過酷な移動が日常となる公式戦を想定した、準備の一環だった。

 次回の予定は11日のオリオールズ戦。同地区の相手でも、スタンスは変わらない。「実際怖いですが、打たれるのを覚悟で高めの変化球なんかも投げてみたいですね」。失投や痛打も、いずれは、血となり、肉となる。目先の結果だけにとらわれない松坂の姿に、疑問を挟む余地はない。

[2007年3月8日8時38分 紙面から]


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