ボストンの歩き方教えます
レッドソックスの本拠地・ボストンは、米北東部マサチューセッツ州の州都である。人口は約58万人。17世紀に英国の清教徒団が入植し、都市をつくった。アメリカ発祥の地として知られる歴史ある街だ。今年は松坂を見ようと多くの日本人観光客が訪れることだろう。ボストン在住25年の長島道也さんに、古都の歩き方、魅力を教えてもらおう。
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日本からボストンへの行き方
残念ながら日本の空港からボストンへの直行便はありません。したがってどこかを経由してボストンに入ります。経由地はニューヨーク、シカゴ、または、関空からはデトロイトなどが一般的です。所要時間はニューヨーク経由が17時間くらい、シカゴが18時間半くらいとそれほど変わりません。経由地で入国審査をするのですが、どの税関が一番通りやすいかということに関しては、一概には言えませんが、仮に税関で手間取って予定便に乗り遅れた場合、ニューヨークやシカゴはボストン行きの本数が多いため、次の便に乗換えがしやすいメリットがあります。
また、経由地で宿泊し試合を見るというスケジュールを希望する場合、ニューヨークとシカゴは球団が2つあるので、どちらかがホームゲームをしている可能性が高いというメリットもあります。
以上のことから、ニューヨーク経由、シカゴ経由がお勧めです。
ボストンでの移動手段
空港から市内ホテルはバスと地下鉄を乗り継いでいけますが、荷物が大きい場合はお勧めできません。乗り降りが大変です。ボストン空港は市内までタクシーで10分から20分と非常に近く、料金は30ドル前後です。もうひとつは手前味噌になりますが、当社のような旅行社の専用車を使用する方法です。これは料金は高くなりますが、日本人ガイドの案内で、市内の情報、球場への行き方、ホテル周辺の事情、レストラン情報、ショッピング情報などを得ることが出来る事で無駄な時間を使わずにすみます。(見知らぬ土地では最初の1歩が肝心です。知っていれば5分、知らないために30分、知っていれば5ドル、知らなかったので50ドルとはよくあることです)
ホテルから球場(フェンウェイパーク)は徒歩か、地下鉄がお勧めです。タクシーは球場周辺が非常に混むので避けたほうが良いでしょう。地下鉄は市内は全線一律2ドルで、球場周辺の駅は、ケンモア(KENMORE)、またはフェンウエイ(FENWAY)です。
おすすめホテル
☆ フェンウェエイパークまで歩いていけるホテルを挙げます。
- シェラトン・ボストン=約12分(デラックス)
- バックベイ・ヒルトン=約12分(デラックス)
- ハワード・ジョンソン・フェンウェイ=約2分(エコノミー)
- バックミンスター・ホテル=約1分(エコノミー)
- ホテル・コモンウエルス=約1分(デラックス)
- ベストウエスターン・ロングウッド=約15分(エコノミー)
球場のすぐそばの3つのホテルは非常近くて良いですが、周りに何もありません。又、スポーツバーなどが周辺に多いので、少しざわざわしています。シェラトン、ヒルトンは球場まで歩ける距離で、非常に便利で大きいショッピング・モールに隣接しており、市内中心部にも近いので、お勧めです。
おすすめレストランや名物、ファストフードなど
☆ ボストンの名物レストランは以下の通りです。
- リーガル・シーフード/LEGAL SEAFOOD(シーフード)=市内数店舗あり、素材の質がいい。クラムチャウダー、ロブスター、シオピーノ(ブイヤベース)がお勧めのメニュー。
- ユニオン・オイスター・ハウス/UNION OYSTER HOUSE(シーフード)=アメリカで一番長く営業を続けているレストラン。(1826年創業)生牡蠣のカクテル、ロブスター等がお勧め。
- アンソニーズ・ピア4/ANTHONYS PIER4(シーフード)=ボストン湾埠頭にあるシーフードの老舗。ロブスター・サバンナ(ロブスターのグラタン風オーブン焼き)やドーバー・ソール(舌平目のムニエル)は他では味わえない、この店ならではの料理。
☆ 最近流行のレストランはこちらです。
- クリオ/CLIO(アメリカン・フレンチ創作)=セレブ・シェフ、ケン・オリンジャーの店。ボストン在住の有名人(ベン・アフレックなど)のお気に入りで、店内に刺身バー(寿司バーではない)がある。予約要。
- ナンバー9・パーク/NO・9 PARK(アメリカン・フレンチ)=州庁舎の前にある、こじんまりした高級レストラン。前菜からデザートまで、全てが繊細かつ大胆で美味しい、女性オーナーシェフの店。
- ダビオス/DAVIOS(イタリアン)=去年、レッドソックスのエース、カート・シリングが誕生日パーティーを開いたイタリアン・レストラン。ボストンのスポーツ・ラジオのDJ、スポーツ・ライターのお気に入りの店。
- タペオ/TAPEO(タパス・スパニッシュ)=小皿料理(タパス)が売り物のスペイン料理店。大人数でいろいろな種類を取り、サンゲリアの大びんをまわすのに最適の店。
☆ 球場周辺のレストラン、スポーツバーはこちら。
- ベルトゥーチス/BERTUCCIS(イタリアン)=イタリア料理のチェーン店。レンガのオーブンで焼いたピザやパスタがお勧め。
- ゲーム・オン/GAME ON!(スポーツ・バー)=地階のモニターを所狭しと置いたスポーツバーがすごい。料理はいわゆるアメリカのバー・フード(ハンバーガー、バッファロー・ウイングなど)。
- ボストン・ブルーリー/BOSTON BREWERY(地ビール・バー)=地ビールを作って出しているスポーツ・バー。料理もある。
※バッファロー・ウイング バッファローで生まれたといわれるアメリカ・バー・フードの定番。手羽先の揚げたもの、または、オーブン焼きしたものにオレンジ色の少し酸味のある辛いソースをまんべんなく絡ませたもの。大抵、辛さ消しのスティック・セロリとブルーチーズ・ドレッシングと一緒に出てくる。マイルドから激辛まで好みをウエイトレスに言うと良い。
ボストンでお買い物
☆ デパート、ショッピングモールはこちら。
- プルデンシャル&コープレーモール(PRUDENCAIL&COPLEY MALL)=シェラトン・ボストン、コープレー・マリオット、ウエスティンホテルと隣接した巨大モール。3つのホテルと2つのモールが全て連絡通路などでつながっており、屋外に出ることなく移動できる。モールには、サックス・フィフス・アベニューやニーマン・マーカスといった有名デパートも含まれており、ティファニー、ヴィトン、グッチなどの有名店もある。食事もリーガルシーフード2店舗、チーズケーキ・ファクトリー、フードコードと様々なチョイスがある。
- クインシー・マーケット(QUINCY MARKET)=別名、ファニュエルホール・マーケット。湾に近い倉庫を改造して作った観光客のためのマーケット・プレイス。コーチ、バナナ・リパブリックなどの有名店、地元業者の小物を売っている屋台、クラムチャウダーなどの名物を立ち食いできる屋台などが集結している。
- ハーバード大学生協(HARVERD COOP)=有名なハーバード大学の生協。生協といっても、現在はお土産が主体で、様々なハーバード・グッズを売っている。周りにも、アーバン・アウトフィッター(若者向けの古着、カジュアルウエアーの店)などの人気店が並ぶ。
- レンサム・アウトレット(WRENTHAM OUTLET)=ラルフ・ローレン、コーチ、ナイキなどの人気ブランドがアウトレット価格で買える所。こちらは、公共の交通手段で行くことは不可。旅行会社がオプショナルツアーを販売しているので、それに参加。
※ボストン(マサチューセッツ州)では、洋服・靴は生活必需品とみなされ、175ドルまで無税。食料品も調理されていない生鮮食品・果物などは無税。レストランでの税金は5%。
レッドソックス戦のチケット
日本で買う方法は、球団ウエブサイトを訪ねる方法がありますが、現時点で人気のカードはほとんど売り切れ、そうでないホームゲームもシングルチケットといって、1席ごと(2席隣同士でない)にしか売っていません。他の方法は、いわゆる、チケットエージェンシー(ダフ屋)経由で買いますが、契約内容などをよーく読んで買うようにしてください。チケットそのものを日本に送ってもらうのは、リスクが高いので、現地の代理店宛に送ってもらい、そこで預かってもらうのが良いでしょう。
おすすめは球場ツアーです。ほぼ毎日、フェンウェイパークにて、毎時間の頭に出ています。チケットは球場入り口向かいの公式チームショップで12ドルで売っています。このときに何時のツアーに参加するかが決まります。(満員のときは1-2時間待つこともあります。また、遅い時間のツアーを買ってその時間に戻ってくる方法もあります。ツアーは新聞記者席、社員食堂、外野席、内野席、グリーンモンスター席(レフト側の壁の上にある特別席)などを案内され、球団の数々の歴史やエピソードをガイドの案内で聞きます。(案内は英語です)球場ツアーは試合開始時間の3時間前が最終回となります。(例:7時のナイターの日=午後4時が最終回)
フェンウェイパークの楽しみ方
フェンウェイパークはアメリカで一番古い大リーグ球場です。正面入り口の赤レンガの壁は1912年創設当時のオリジナルの壁で、球場内に踏み入れるだけで、大リーグの歴史を肌で感じることができます。
フィールドを見ていただくと、フィールドと席が非常に近いのに驚かれるはずです。これは古い球場であることの特徴ですが、ここで大リーグ観戦する臨場感は本当に他の球場では味わえないものです。このフィールドで古くはサイ・ヤングが投げ、最後の4割打者テッド・ウイリアムスが打ち、04年に86年ぶりの優勝が成し遂げられたわけです。野球の試合はどこでもやっており、どこでも見ることができますが、フェンウェイの体験はきっとその中の一番思い出に残る観戦体験になるでしょう。
球場内の名物は、どこの球場でも全米一といって売っているホットドッグなどですが、フェンウェイでは地ビールのスタンドも出ており、この地ビールにホットドックが格別です。また、フェンウェイでは何と正面入り口の前の道が試合の際に通行止めとなり、そこにいろいろな屋台が出てきます。まるで歩行者天国のようです。元レッドソックスの名投手ルイ・ティアンの店が出ますが、ここのキューバ風ローストポークのサンドイッチは市内でもちょっと食べられない味です。
おすすめ観光スポット
ボストン市内は独立前後のアメリカの歴史を伝える史跡などが多く残っており、その街並みも1800年代後半から1900年代の前半に出来たものです。ただ単に町を歩くだけでも興味深いと思われますが、その中でも、州庁舎から始まるフリーダムトレイルやビーコンヒルの住宅街などがおすすめです。フリーダムトレイルは街中の史跡を歩いて回れるように歩道に赤い線を書いたもので、アメリカ最初の学校跡、ボストン茶会船事件の計画が立てられた集会所などを見学できます。 皆さんご存知の名門ハーバード大学があります。学内キャンパスは入ることが許されており、赤レンガの美しい校舎や大学の名前の由来となったジョン・ハーバードの像を見学できます。もちろん、すぐそばの生協にもお立ち寄りください。
また、数ある美術館もボストンの誇るものです。モネ、ルノワール、ゴーギャンの名画を有するボストン美術館、個人のコレクションとしては最大級のガードナー美術館、ハーバード所有のフォッグ美術館、海際に最近再オープンしたICA(近代アート美術館)などがあり選択に迷ってしまいますが、やはり、ボストン美術館には1度見ておくべき世界的に有名な作品があり、見逃す手はありません。
ボストン郊外にも、きれいな歴史的な町があります。南にはアメリカに初めて移民が到着したプリマス、西には独立戦争が勃発し、その後オルコットによって「若草物語」の生まれたコンコード、北には魔女狩りが行われ、アメリカ初期文学の代表的な作家であるナサニエル・ホーソンが「七破風の家」の舞台にしたセーラムが、車で1時間ほどのところにボストンを取り巻くようにあります。少し滞在の長い方には是非見ていただきたい町で、公共の電車・バスなどでも行けますし、旅行社のオプショナルツアーに申し込むのも良いでしょう。
◆長島道也(ながしま・みちや) ボストンに住んで25年。当初はミュージシャンとして活動していたが、99年に旅行関連会社「WPS」(ワールドワイド・プランニング社)を起業し代表に就任。日本の大手旅行社の依頼や個人依頼の旅行者のボストン現地滞在の手伝いが主な業務。ガイドや通訳派遣、車、食事、ゲーム、コンサートのチケットの手配などを行う。ボストンは「郊外のような都会」とか。もちろん筋金入りのレッドソックスファン。
ワールドワイド・プランニング社
住所:44 School Street, Suite 405 Boston, MA 02108
電話:(617) 227-9622 ファックス:(617)227-9610
HP:http://www.bostonwps.com/
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