松坂、WBC「選ばれたら喜んで」

- 米国から帰国した松坂は、報道陣の質問に笑顔で答える(撮影・浅見桂子)
レッドソックス松坂大輔投手(28)が、来年3月に開催される第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について初めて言及した。20日、メジャー2年目のシーズンを終えて成田空港着の航空機で帰国。18勝3敗という収穫大の1年を振り返ると同時に、再び日の丸を背負って戦う下準備の必要性も語った。21日には第2回WBCスタッフ会議が開かれるが、日本代表を率いる巨人原辰徳監督(50)の印象も語るなど「選ばれたら喜んで引き受けたい」と若手主体のチーム編成で代表投手陣をけん引する意思を示した。
到着ロビーに立つ松坂のほおはスッキリと引き締まっていた。シーズン終了から1カ月が経過したとは思えない精悍(せいかん)な顔つきだった。今月上旬からボストンの本拠地フェンウェイパークで早々に始動。中旬に同僚ユーキリスの結婚式出席のためメキシコを訪れた以外は、走り込み、肩周辺のトレーニングを怠っていなかった。
松坂 軽い練習ですけど、(今後)急にペースを上げるのではなく、ある程度(体を)慣らしておこうかと思いました。
プロ10年目を終えたが、直後の11月から翌年へ向けて始動するのは異例のことだ。照準を合わせているのは、紛れもなく、3月開催のWBC。現時点で「召集の連絡は入っていない」としたが、過去に五輪、第1回WBCと何度も日の丸を背負った代表のエキスパートだ。心と体の準備は着々と進められていた。
松坂 自分から(WBCに)出るとは言えませんが、選ばれたら喜んで引き受けるつもりです。選ばれても慌てて準備する必要はない。もし選ばれたら12月からペースを上げる。投げる練習を増やすだけです。
日本代表の指揮を執る巨人原監督の印象も口にした。「あいさつ程度しかお話ししたことはありませんが、さわやかで野球に対して情熱を持った方。熱い人だなという印象です」。若手中心のメンバー構成となる“新生ジャパン”では、求められる役割も前回の大会とは大きく異なる。メジャー最強のレベルとされるア・リーグ東地区で2年33勝を挙げた。数字上の実績だけでなく、米国で養った世界レベルの野球観を後輩たちに率先して伝えていく心積もりもある。
10月19日のリーグ優勝決定戦でレイズに敗れて終わった渡米2年目。ボストンの自宅に戻った後、辛酸をなめる思いでワールドシリーズをテレビ観戦した。「1戦目を見たときは本当に悔しさがこみ上げてきた。来年はもう1度あの場に立ちたい」。来季の目標には高く、険しい山が2つある。春はWBC連覇、秋は再びボストンに世界一の称号を持ち帰る。【山内崇章】
[2008年11月21日8時17分 紙面から]



