投壊Rソックス松坂が止める/プレーオフ

- 9回裏、グラウンドを見つめるレッドソックスの松坂(撮影・菅敏)
<ア優勝シリーズ:レッドソックス4-13レイズ>◇第4戦◇14日(日本時間15日)◇フェンウェイパーク
がけっぷちに立たされた現実を、松坂は深呼吸して受け止めた。9点差をつけられて迎えた最終回、米国の全国ネット中継が何度もベンチ前の松坂を映し出した。最後の打者ドルーが三振に倒れると、ほおを大きく膨らませてゆっくりと息を吐き出した。
1勝3敗。第1戦で自分が勝利して以降、ベケット、レスター、ウェークフィールドの先発陣が立て続けに打ち込まれた。2日後、16日の第5戦で自分が勝つしかない。08年のレッドソックスの運命を背負って松坂がマウンドに上がる。
前日4本塁打を許したレイズ打線の勢いを、この夜も止められなかった。初回からウェークフィールドのナックルがことごとく高く浮いた。ペーニャ、ロンゴリアに2発被弾。3回のアイバーに浴びた2ランも、本来の落差も揺れもない明らかな失投だった。
3回持たずに5失点で降板。「言い訳できない。申し訳のない気持ちでいっぱいだ」。42歳のベテランは、視線を動かさずに投球を振り返った。フランコナ監督も序盤で5点リードを許したことに触れ「(3発被弾が)今日の大きなターニングポイントになった」と厳しい表情で言った。
前を向くしかない。04年、ヤンキースとの同シリーズは3連敗後に4連勝。昨年もこのシリーズでインディアンスに1勝3敗と王手をかけられてから3連勝した。過去のレッドソックスはがけっぷちで強さを見せた。「ダイスケに長いイニングを投げてもらいたい」。フランコナ監督は祈るような口調で松坂に思いをはせた。【山内崇章】
[2008年10月16日8時39分 紙面から]



