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松坂11勝も「今日完投しなきゃいつ…」

4回を投げ終えペドロイアとハイタッチする松坂(撮影・水谷安孝)
4回を投げ終えペドロイアとハイタッチする松坂(撮影・水谷安孝)

<マリナーズ2-4レッドソックス>◇22日(日本時間23日)◇セーフコフィールド

 レッドソックス松坂は甘酸っぱい思いで8回途中にマウンドを降りた。「今日完投しなかったらいつするんでしょう」。試合後、ベンチ裏通路で苦笑いを浮かべつぶやいた。最終ハードルを越えられなかった自らを責めるような口ぶりだった。

 7回まで許した安打は2本だったが、8回1死一塁のピンチ。昨年5月14日タイガース戦以来となる完投(1失点)、メジャー初完封のチャンスを尊敬するイチローのバットに奪い取られた。内角低めカットボールを適時二塁打され、2日のレイズ戦の2回以降、延べ4試合の連続無失点が24回1/3でストップ。あまりの鮮やかな軌道に失投と錯覚してしまうほどだった。

 「あの場面は四球が嫌だった。外のカットボールを狙って真ん中に入った。打たれて当然です」。7回まで球数90。早いカウントでアウトを重ね、終盤もマウンドに立てる環境をつくったはずだった。続く2番ロペスにも外寄り直球を中前打され2失点。「あの展開では代えられても仕方ない」とフランコナ監督の降板指令にも素直に従った。

 4打席の対決では、2度の四球を出した。右肩を痛めた前回5月27日には2安打を許した。「イチローさんには当然いいところ(コース)に投げようと」と自然と力んだ。故障離脱していた6月上旬、ボストン遠征に来たイチローから激励の言葉と試合用のバットをもらった。その心遣いがうれしかった。交流戦ではイチローのバットで打席に立った。対戦3日前には、3000本安打は「自分から打ってもいい」と対決を待ちわびた。

 イチローの大きさを再認識した試合。それでも後半戦初戦で11勝目を挙げた。最速94マイル(151キロ)の直球、変化球の精度の高さは大きな収穫だ。首位レイズに再び0・5差。勝負の秋へ、着実に松坂の足場が固まってきた。【山内崇章】

[2008年7月24日9時25分 紙面から]





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