松坂に108球降板指令…10勝目奪われた

- 交代を告げられた松坂は2番手の岡島とグラブでタッチ
<レッドソックス1-0ツインズ>◇7日(日本時間8日)◇フェンウェイパーク
【ボストン(米マサチューセッツ州)=四竈衛、山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(27)が、今季最長の7回1/3を6安打無失点5奪三振に封じた。ツインズ戦に先発し、最速95マイル(約153キロ)をマークするなど、速球主体の力強い投球を披露、0-0の8回表1死一、二塁のピンチで交代した。白星は逃したが、2番手として救援した岡島秀樹投手(32)が後続を断ち切り、その直後にレ軍が勝ち越した。岡島が今季2勝目を手にした。
好投をねぎらう大観衆の拍手が、松坂の救いだった。今季最長となる8回表1死一、二塁。投げたい思いとピンチを招いた悔いを整理したうえで、松坂は2番手岡島とグラブタッチを交わした。「あそこで代えられるのは悔しいですね。ああいう場面で、次に託すのは申し訳ないと思いました」。両軍無得点の緊迫した状況。直前まで「0」を並べても、途中降板に満足するはずはなかった。
ベンチ裏へ直行し、テレビのモニターで戦況を見守った。「抑えてくれることを願いながらです。(直接)見てない方が抑えてくれる。確率の問題ですね」。過去の経験から、ゲンを担いで救援投手の投球を後方で待機した。結果は、データ通り? 「吉」と出て、岡島がピンチを脱出し、直後に勝ち越して連敗を止めた。
右肩痛で離脱して以来、復帰4試合目。前回登板したレイズ戦(2日)の終盤では、ワインドアップで振りかぶる際、始動で「タメ」をつくることを意識した。投げ急ぎと体の開きを制御する目的で、感覚的にはコンマ数秒の微調整だ。「できれば、それを続けたいと思っただけです」。球威と勢いで抑え込むイメージだった。多少の荒れ球を覚悟したことで、153キロの球速表示以上のキレが復活した。
ただ、この試合も108球でストップ。納得するまでは投げ切れなかった。「6回以上、3失点以内」をクオリティースタート(QS)の基準とする米国メディアからは、これまでの早期降板への疑問が飛んだ。その問いに反論したい気持ちを抑えるかのように、松坂は含み笑いで答えた。「自分自身は、どれだけ球数がいっても長い回を投げさせてもらいたいと思っています」。西武時代なら間違いなく続投の完封ペース。だが、尻上がりに調子を上げても、米国の球数制限に変わりはない。原因は、25球を費やした初回。本来の球威が戻り始めた一方で、あらためて松坂の課題が浮き彫りになった。【四竈衛】
[2008年7月9日9時10分 紙面から]
- 松坂、次回登板は日本時間14日 [9日11:27]



