松坂球宴断念…「僕の中で終わっている」

- ブルペンでの投球練習を終え、引き揚げるレッドソックス松坂
【ニューヨーク4日(日本時間5日)=千葉修宏】初のメジャーオールスター(7月15日、ヤンキースタジアム)出場が期待されるレッドソックス松坂大輔投手(27)が、6日(同7日)の球宴メンバー発表を前に、出場をあきらめたことを明かした。この日、「球宴? 僕の中では完全に終わっている。期待とかないです」と断念発言。レ軍トップでア・リーグ5位タイの9勝1敗の成績で監督推薦で選出の可能性はあるが、「いつか出られればいい」と、またも夢の球宴はお預けとなりそうだ。
松坂がチャンスがある夢のメジャーオールスターをあきらめてしまった。ヤンキースに連勝を飾った後、球宴出場にもはや関心がないことを明かした。淡々とした表情でこう語った。
松坂 結果的に(前回登板で)勝ちがつかなかった時点で、(球宴は)終わっていると思っている。期待とかないですね。まあ、いつか出られればいいです。
前回2日のレイズ戦では2安打1失点ながら、5回101球で降板した。その後、救援陣が打たれチームは逆転負けを喫した。球宴出場の選手発表は6日(同7日)。現在レ軍トップでリーグ5位タイの9勝で選出チャンスは十分にあるが、発表前に2ケタ白星に届かなかったことを重要視した。「先発投手にとっては、シーズンの1つの大きな区切り。10は先発として最低限クリアしたい数字」と厳しい自己評価を下した。
メジャー1年目の昨年の球宴前には18試合で10勝6敗ながらも、選出されなかった。当時、12勝2敗で防御率3/44の同僚で同じ先発のベケットが出場。「来年はぜひ出られるような選手でいたい」と、雪辱を誓った。今季中も球宴出場への思いは強く「出られるならば出たい。ああいう場所にいられるのは本当に難しいことだ(昨年1年プレーして)と分かった」と話していたほどだ。
今年のア・リーグ監督は昨年ワールドシリーズを制覇したレ軍フランコナ監督が務める。5月下旬に右肩を痛め約1カ月間戦列を離れた松坂だけに、心情的には球宴期間は休養させたいはずだ。この日、松坂が球宴出場をあきらめる発言をした背景には、フランコナ監督と球宴前後の登板予定について、何らかの話し合いがもたれた可能性もある。
先発ローテでは松坂は次回7日(同8日)のツインズ戦登板後、球宴前の前半最後の試合となる13日(同14日)のオリオールズ戦に登板する。仮に監督推薦でフランコナ監督が松坂に球宴出場の道を用意したとしても、2日後の15日(同16日)の球宴登板は厳しい状況だ。また、球宴期間を休養すれば、中4日で後半戦の“開幕”の18日(同19日)のエンゼルス戦での先発も可能だ。ア・リーグ東地区では現在首位レイズを3差で追う展開。松坂には個人的なことよりも、シーズン後半で巻き返す意味の方が大きい。
この日、ヤンキースタジアムのブルペンで7日のツインズ戦先発へ向け、約50球の投球練習を行った。レイズ追撃について「上が落ちてくるというのは想像できない。勝ち続けるしかない」。球宴への心の整理をつけ、現実を冷静に受け止めた。2年目の今季もメジャー球宴はお預けとなりそうだが、その悔しさをバネにする。
[2008年7月6日8時53分 紙面から]



